書評
上田 敏・千野直一・大川嗣雄 編―リハビリテーション基礎医学第2版
田中 信行
1
1鹿児島大学医学部リハビリテーション科
pp.885
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107718
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リハビリテーション医学は人間の機能的,能力的,そして社会的,心理的障害の回復を目的としている.それは単なる経験的知識や共感で達成されるものではなく,この人間的機能を支える人体の構造と生理,生化学的な知識が不可欠である.しかしリハビリテーション基礎医学としては従来の生命.疾病を対象とした基礎医学のみでなく,よりダイナミックな動きや変化,精神,神経心理学的な知識も含まれることが望ましい.
1983年「リハビリテーション基礎医学」初版の発刊以来11年,本書はリハビリテーション医学を学ぶ者に重要な視点を与えて来た.今回の第2版はそれをかなり大幅に改訂し,新項目の追加や細分化により約50%もの章の数の増加と60頁の増頁が見られる.
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