プラクティカル・メモ
エアーバッグ式腹帯の使用経験―頸髄損傷者とParkinson病に対して
新小田 幸一
1
,
野崎 康夫
1
,
緒方 甫
1
,
木村 美子
1
,
有薗 秀昭
2
1産業医科大学病院
2有薗製作所
pp.132-133
発行日 1987年2月15日
Published Date 1987/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103738
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1.はじめに
日常診療の中で,頸髄損傷による四肢麻痺,脳血管障害による片麻痺,長期臥床後の患者などの起立性低血圧に遭遇することは少なくない.これに対処するために,起立訓練時は下肢の弾性包帯,腹帯などにてアプローチするのが一般的である.当院では,エアーバッグを組み込んだコルヒット式の腹帯を製作し,頸髄損傷者に使用して良好な結果を得ている.
また,同様のデザインのものをloudnessの乏しいParkinson病の患者にも製作し,腹圧を上げることでその改善を認めたので紹介する.
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