研究
腹帯の意義について
針生 セツコ
1
,
青木 智子
1
,
青島 紀子
1
,
伊藤 和子
1
,
遠藤 しげ子
1
,
菅野 節子
1
,
高橋 みや子
1
1東北大学医学部附属助産婦学校
pp.51-52
発行日 1964年12月1日
Published Date 1964/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202889
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Ⅰ.はじめに
腹帯の起源は,いつの時代かはっきりしないが,安産の目的で一つの儀式,風習として行なわれ,その後5か月前後の戍の日を選んで着帯の儀,鎮帯の儀として続けられ,今日に及んでいる.現在日本ではほとんどの妊婦が腹帯をし,また医師,助産婦もそれをすすめているが,腹帯自身の産科学的意義についてはただ皆がすすめるからといった程度に無批判的に取扱われてきているように思われる.このため,妊娠産褥を通して腹帯はいかなる意義をもつか,分娩で当院に入院した妊産婦を対象にアンケートをとり,また外来をおとずれる妊婦の話により,調べてみた.
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