プラクティカル・メモ
Knee cap着脱操作の省略のための機構
植松 光俊
1
,
江連 和巳
2
1藍野医療技術専門学校
2埼玉県立小児医療センター
pp.208
発行日 1986年3月15日
Published Date 1986/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103538
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1.はじめに
日常的に長下肢装具を使用する障害者において,椅子への着席,起立という動作に伴う膝継手のロック・その解除動作とknee capの着脱動作に時間を要し苦労している場合がよく見受けられる.特に膝に軽度でも屈曲拘縮があるとなお一層大変なようである.小児ではなおさらである.
我々は頻繁な起立着席動作の必要な学校生活において,knee lock,knee cap着脱操作のため大変苦労している小児の痙性対麻痺患者に出会った.患者独自にはknee cap取り外し動作を省略するため,授業中knee capを取り付けたまま椅子坐位を保持するという試みをしたが,knee capによる膝への圧迫不快感と同時に,圧迫部の発赤を伴い褥創の危惧すらあったため中止した.この問題を解決するためknee cap取り付け取り外し操作省略機構を工夫したので紹介する.
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