The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 20, Issue 2
(February 1986)
Japanese
English
講座
歩行(基礎から臨床へ) 1.歩行の生体力学(2)正常歩行の関節運動とモーメント
Gait-From Basic Studies to Clinical Assessment. 1. Biomechanics of Gait (2) Joint motion and moment of normal gait
飯田 勝
1
Masaru IIDA
1
1埼玉県障害者リハビリテーションセンター
1Saitama Rehabilitation Center for the Disabled.
pp.110-116
発行日 1986年2月15日
Published Date 1986/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103507
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Ⅰ.はじめに
正常歩行の生体力学(Biomechanics)を,よく理解すれば,我々の目的である病的歩行の系統的治療に役立つ基礎知識が得られる.正常歩行は,規則的な四肢と躯幹の連続交互運動で,それにより重心の前進が行われるものである.しかし,また生体力学の観点から,その特徴をあげることもできる.もちろん,人それぞれ,歩行パターンにある程度の差は存在するが,その差は,比較的狭い範囲内にあり正常歩行という一つの範疇に入る.正常歩行の生体力学的特徴を述べる前に,歩行分析に使われる特殊な用語の理解が,まず必要である.
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