Japanese
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特集 歩行
正常歩行
Normal Gait
荻原 新八郎
1
Shinpachiro OGIWARA
1
1榛名荘病院
pp.7-11
発行日 1968年10月9日
Published Date 1968/10/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100144
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はじめに
人の歩行については19世紀より研究されてきているが,歩行の研究に寄与してきた人たちをはじめに紹介しておこう3)。
Weber兄弟は1836年,初めて人の歩行を観察した人で,両脚の交互動作や体幹の傾き,歩幅の長短などについて観察した。1882年,MareyおよびLondeは歩行分析に写真を用いた。1895年,BrauneおよびFischerは歩行の速度とそれに伴う力を数量的に算出した。1932年,BaeyerおよびScherbはトレッドミルを用いて歩かせ,個々の筋肉を触知することによりその作用を研究した。
1940年,Inmanは筋電図を使用して歩行に関与する筋肉を調べた。1947年,SchwartzおよびHeathは歩行に際して生ずる地面からの反作用について研究した。1955年BechtolおよびWilliamsは歩行中の筋活動および体節の動きについて論文を発表した。また研究に筋電図・写真をも用いた。BardおよびRalstonは歩行時のエネルギー消費について研究した。
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