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特集 理学療法と作業療法20年の歩み
理学療法と作業療法の20年,そしてその将来
Twenty years of Physical Therapy and Occupational Therapy and Future of Physical Therapist and Occupational Therapist
砂原 茂一
1
Shigeichi SUNAHARA
1
1国立療養所東京病院
1Tokyo National Chest Hospital.
pp.4-8
発行日 1986年1月15日
Published Date 1986/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103475
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Ⅰ.20年
「理学療法と作業療法」もいよいよ20周年を迎える.さきに日本リハビリテーション医学会,東京大学病院リハビリテーション部,それからわが国最初の理学療法士(PT),作業療法士(OT)の学校である清瀬の国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院が相ついで20周年の催しを営んだからわが国の近代リハビリテーション(以下リハと略す)がどのような角度から眺めても20年の年輪を重ねたといっていいことになる.ことに本誌の創刊の企画に加わり,いくらか危ぶみながらその門出を見守ったものとして感慨は少なくない.
はじめの10年ほどはPT,OTの数がなかなか増えずPT,OTが金の卵としていささか甘やかされた時代であったといっていいかもしれない.医科大学にPT,OT学校を附設してもらおうとしても各大学からの新規事業要求の中に顔を出さないから文部省としては手の打ちようがないという返事が返って来るし,地方自治体に設立してもらおうとして厚生省が補助金制度を造っても東京都が先鞭をつけたあとはどこからも名乗が上らず,制度そのものが立消えになってしまった.厚生省が自分で作っていくしかないと諦めていた.
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