The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 17, Issue 10
(October 1983)
Japanese
English
特集 理学療法・作業療法の将来
理学療法の教育・職域の将来
Future of Physical Therapy Education and Professional Fields
中屋 久長
1
Hisanaga NAKAYA
1
1高知リハビリテーション学院
1Kochi Rehabilitation Institute, College of Physical Therapy.
pp.655-662
発行日 1983年10月15日
Published Date 1983/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102939
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はじめに
昭和38年5月に国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院が開校,理学療法士の養成教育が開始され,20年.養成施設も国公立医療短期大学,国立私立専修,各種学校が次々と開校,58年4月現在で38校となった.
一方,昭和41年に第1回理学療法士国家試験が施行され,先述のリハビリテーション学院第1回卒業生14名を含む183名が合格した.昭和58年3月第18回国家試験の合格者は,469名,これまでの有資格者は3,928名となった.最初の養成校が開校されて10年には8校,したがって有資格者もゆるやかな増加を示し,社会の需要に応えかねる養成力であった.その後の10年,特に最近の5年間は,急激な増加を示し,国家試験合格者数も当初の2~3倍になってきた.
このような状況の中で養成教育,または職域の将来について思考することは,大変意義深いことである.ただ,将来を予測することは大変困難なことであり,この20年近い経過と現状をみつめながら私見を述べてみたい.
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