症例報告
回復遅延型ギランバレー症候群の一症例
荒木 茂
1
,
内山 伸治
1
1石川県立中央病院
pp.343-345
発行日 1985年5月15日
Published Date 1985/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103330
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はじめに
ギランバレー症候群(以下GBSと略す)は1916年Guillain,G.,Barre,J.A.,Strohl,A.らにより記載されて以来,多くの症例が報告され,一般的には予後良好とされている.しかし,回復が遅延する例もあることが知られており,いくつかの報告がなされているが,長期間理学療法(以下PTと略す)を行い経過を観察し得た報告はない.今回我々は,3年間PTを継続し,四肢完全麻痺の状態からT字杖歩行が可能となった回復遅延型GBSの一例を経験したので報告する.
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