紹介
パーソナルコンピュータによる動作分析データの整理―時系列データの時間軸に関する正規化プログラムの紹介
松木 省二
1
,
別府 政敏
2
1神奈川県総合リハビリテーションセンター七沢老人病院
2神奈川県総合リハビリテーションセンターリハビリテーション工学研究科
pp.335-341
発行日 1985年5月15日
Published Date 1985/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103329
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1.はじめに
動作分析によって得られた変数(角度,床反力,速度,座標等)の変化は,時系列に関して正規化することにより各変数の一般的変化傾向を導き出すことができる.データを正規化するためには2つの基点に位置する点,すなわちXi<X<Xi+1におけるf(x)の位置を補間しなくてはならない.補間には1次補間,2次補間……n次補間とあるが,データの性質上1次補間で十分と考え1次補間法を採用した.1次補間は以下の式で表わされる1).(式は割愛)
今回自作したプログラムは,1レコード(1サンプリングタイムに相当)につき30項日までの単精度実数値(有効精度7ケタ)変数を時系列にそって任意に分割数を設定して正規化が可能である.正規化したレコードは5インチディスクで1,200レコードまで書き込み可能である.
本プログラムはパーソナルコンピュータ本体としてNEC社のPC-8801,フロッピーディスクとして同社PC-80 S 31を対象機器として開発した.また本プログラムを利用するためには,動作分析より得られた生データの管理(登録,訂正,削除)2)プログラムが必要である.
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