Japanese
English
特集 脳性麻痺に対する生活動作指導
脳性麻痺児の姿勢管理と生活機器の適用
Control of Posture and Application of Aids in Cerebral Palsy
脇田 里美
1
,
山田 義光
1
,
歌島 浩之
1
,
横山 恭子
1
Satomi WAKIDA
1
,
Yoshimitsu YAMADA
1
1広島市児童総合相談センター
1Hiroshima City Comprehensive Guidance Office for Children.
pp.833-837
発行日 1984年12月15日
Published Date 1984/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103218
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はじめに
早期発見,早期治療が導入され,保健所での検診など,医療体系の充実,保護者の意識向上等,子供を中心としたいわゆるリハビリテーションチームが整ってきた.
そのため本園も入園する子供達が,低年齢化,重度化の傾向にある.本園は,肢体不自由児の母子通園施設である.したがって,保護者との連絡は容易で,園児の家庭での様子もよく分り,ADL面での問題を見つけやすくなっている.日常とっている姿勢に問題はないか,家庭での取り扱いは適切かなどについて検討する.一般的に,家庭においては,姿勢に対する問題意識は少なく,それに対する適切な方法を見出せないままになっている場合が多い.機能訓練,保護者研修,保護者との懇談などにより,姿勢管理の大切さ,具体的な方法を知らせている.
今回は,本園における姿勢管理と生活機器について紹介する.訓練の場だけではなく,その他の場面,たとえば,トイレ,食事,衣服の着脱,…等,日常生活の中で必然的にとらなくてはいけない姿勢,多くとる姿勢で,社会参加につながりやすい坐位,特に椅子について述べていきたいと思う.
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