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特集 慢性関節リウマチ
慢性関節リウマチの作業療法―作業療法の役割と自助具
Occupational Therapy for Rheumatoid Arthritis: Roles of Occupational Therapy and Self Help Devices
東嶋 美佐子
1
,
井上 桂子
1
,
佐藤 真一
1
,
古米 幸好
1
Misako HIGASHIJIMA
1
,
Keiko INOUE
1
,
Shinichi SATO
1
,
Yukiyoshi FURUMAI
1
1川崎リハビリテーション学院
1Kawasaki Rehabilitation School.
pp.835-839
発行日 1982年12月15日
Published Date 1982/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102754
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はじめに
多発性慢性関節リウマチ(RA)は,全身性消耗性疾患で徐々に進行し緩解増悪を繰り返す疾患である.急性期から徐々に機能を回復していく一般疾患とは異なり,リハビリテーション医学の分野ではアプローチの困難な疾患のひとつといえる.RAに対しては主として,疼痛の除去・炎症の抑制・全身状態の改善・機能低下の予防または改善・生活のリズム化などをはかり,日常生活を可能な限り良い状態で行えるようにしなければならない.
作業療法(以下,OTという)は関節の障害などの一次的障害に対応することも大切であるが,困難をきたしている日常の諸動作に対して創意工夫をこらし適切な指導援助を行い,しばしばうつ的傾向になりがちな精神面にも積極的なアプローチを行い,患者の生活圏の拡大を計らなければならない.
ここでは,RAに行う一般的な方法と自助具について述べる.
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