プラクティカル・メモ
片手用爪切り自助具
杉本 和哉
1
1東京都養育院付属病院
pp.46-47
発行日 1985年1月15日
Published Date 1985/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103243
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Ⅰ.はじめに
患側が廃用手である片麻痺患者の場合,市販の爪切りで健側上肢の爪を切ることは非常に困難であり,そのため,これまでいくつかの爪切り自助具が考案されている.
今回製作した爪切り自助具は,健側上肢を用いて健側の爪を切るもので,以下の条件を満たすよう工夫した.
1)健側の手指,あるいは手掌を用いて操作する.
2)健側上肢は,机上で手掌を下向きに置いた肢位とし,自然な坐位姿勢のままで机上で操作する.
3)切る爪の深さを,切りたがら目で確認できる.
4)市販の爪切りを使用し,同一サイズであれば交換可能で,着脱が片手動作で可能.
5)小型・軽量・堅牢
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