とびら
混沌と較差
須賀 善良
1
1牧病院
pp.771
発行日 1981年9月15日
Published Date 1981/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102471
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今回の診療報酬の改正では技術料重視の引き上げが行われ,リハビリテーション関係も,身体障害者作業療法は作業療法と名称変更されて,簡単なものが80点から120点に,複雑なものが160点から300点と,それぞれ1.5倍,2倍弱と引きあげられた.それにひきかえ精神科作業療法はどうであろうか,またもや40点に据えおかれたままであり,幾多の困難に堪えて,精神科で作業療法に真剣に取り組んでいる作業療法士は,がっかりとし,暗澹たる気持になり,何ともいえない腹立たしさを覚えたにちがいない.
作業療法とは,世界作業療法士連盟の定義によれば,身体的・精神的障害者に対して行われる,医学的に管理された治療の一種であり,その治療手段としては建設的な作業活動を用いて,作業活動の企画ならびに適用に際しては,有資格の作業療法士がこれにあたり,機能の回復に努めるとされている.
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