短報
Pelvic Boardによる片麻痺患者の側方骨盤運動練習の効果について
奈良 勲
1
,
浜出 茂治
1
,
灰田 信英
1
,
西村 敦
1
,
辛島 修二
1
,
立野 勝彦
1
1金沢大学医療技術短期大学部
pp.816-817
発行日 1981年9月15日
Published Date 1981/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102482
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はじめに
片麻痺患者の骨盤運動の異常は半側痙性麻痺という疾患の特性上,坐位における安定性,立直り反応の阻害因子となり,同時に歩行やADL動作において対称的でスムーズな骨盤運動を困難にする原因となっていることが予想される.
これらの問題に対処する目的で我々は運動療法を通し,片麻痺患者の骨盤の可動性と自動運動の改善を図る必要性を痛感している.このような理由から,骨盤運動能力の改善を促せると考えられる器具を試作し,その名をPelvic Boardとした.過去,それを運動療法プログラムの一部として臨床的に用いてきたが,今回,腰かけ坐位における骨盤の側方運動の練習効果について対照群との比較検討を行い若干の見解を得たので報告する.
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