Japanese
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特集 整形外科
小児骨折のリハビリテーション
Rehabilitation for Fractures in Childhood
石田 暉
1
,
千野 直一
1
Akira ISHIDA
1
,
Naoichi CHINO
1
1慶応大学医学部リハビリテーション部
1Keio University, School of Medicine.
pp.629-634
発行日 1981年7月15日
Published Date 1981/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102436
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はじめに
整形外科学は本来,小児期における身体の変形を予防し,かつ,矯正を行う術として発達したもので,現在一般に行われている手術療法は後になって加わったものである.すなわち,保存療法につづく,運動療法,装具療法などのリハビリテーション治療が整形外科の源流といって差しつかえない.
小児の骨・関節を主とした解剖・生理は,大人のそれに比し著しく異なり,運動器損傷の一つである骨折も,単に大人の骨折を小型化したものとして取り扱うことはできない.
最近マスコミを中心に小児骨折に関する問題が,急にクローズアップされてきている.
「最近の子供の骨はもろくなった」「転んでもすぐ折れる」といった議論の是非は他にゆずるとして,本稿では,リハビリテーション医学に携わるものは,小児骨折をいかに解釈し,どのようなアプローチをすべきかを述べたいと思う.
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