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講座
関節のモビリゼーション 2.四肢関節のモビリゼーション
Joint Mobilization. 2. Mobilization for Joints of the Extremity
宇都宮 初夫
1
Hatsuo UTSUNOMIYA
1
1国立療養所近畿中央病院附属リハビリテーション学院
1Kinki School of Physical Therapy and Occupational Therapy.
pp.389-394
発行日 1981年3月15日
Published Date 1981/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102372
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はじめに
四肢における関節の運動は,人間のADLの最も基本となることは疑う余地がない.この運動損失や減弱は,理学療法の治療対象として大部分をしめている.
関節運動障害は,その原因によって治療手段が異なるのは当然であり,評価によってそれらの原因を明らかにし治療手段を選択する.これらの評価と治療手技として,近年欧米ではモビリゼーションの有用性が注目されてきている.それでも治療手技においては,総論1)でも述べられている通り暴力的と見られる手技を含んでおり,これがその発展を阻んでいるのは事実であろう.
著者らは,これらの暴力的と見られる手技を排除し,臨床的応用における効果を示したが2,3),原因と効果の因果関係において,必ずしも全てが解明されているとは言い難い.
ここでは,著者が1979年,米国ジョージア州において,Stanley V. Parisによる四肢関節の機能異常とモビリゼーション(extremity dysfunction and mobilization)講習会受講内容中,モビリゼーションの基礎となるところについてのみ述べる.
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