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講座
心理学シリーズⅠ 発達心理(2)―行動統制機能の発達
Psychology Series I: DeveloPmental Psychology (2)
高野 清純
1
Seijun TAKANO
1
1筑波大学心理学系
1The Institute of Psychology the University of Tsukuba.
pp.383-387
発行日 1981年3月15日
Published Date 1981/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102371
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Ⅰ.ことばの行動統制機能の発達
前号では,ことばのコミュニケーション機能の発達について述べながら,発達とは何かという点について明らかにしてきたが,今回は,話題を本筋に戻し,ことばの行動統制機能についてみていこうと思う.
子どもも2,3歳頃になって,自由に動きまわれるようになると,両親から叱られたり,禁止されたりして,行動の種類や範囲を規制されることが多くなる.これに対して,子どもは反抗をもって応じるのであるが,結局は両親の要請を受け入れ,社会的に望ましいとされる行動基準に従って行動するようになっていくのである.
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