The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 15, Issue 2
(February 1981)
Japanese
English
特集 重度障害者のリハビリテーション
養護学校義務教育における重度化問題
Compulsory Education for the Severely Handicapped in Special Schools
高杉 弘之
1
Hiroyuki TAKASUGI
1
1国立特殊教育総合研究所
1The National Institute for Special Education.
pp.263-267
発行日 1981年2月15日
Published Date 1981/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102345
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Ⅰ.養護学校義務制実施に至る経過
養護学校の義務制が実施されるまでの経過を概観することは,現在の教育対象児の重度化問題を探ることの一助となるであろう.
我が国で二つ以上の障害を有する重複障害児の教育は昭和24年,山梨県立盲学校における盲聾児の教育に始まる.しかし,その後,重複障害児に対する教育は遅々として進まず,昭和30年頃から,盲学校,聾学校での重複障害児に対する教育実践が少しずつ増えてきたにすぎない.昭和40年頃からは,精薄,肢体不自由,病弱などの養護学校においても重複障害児学級が設けられるようになった.特殊諸学校のうち,盲学校,聾学校の義務制は昭和23年から逐次実施されたが,養護学校については義務制実施から除外された.
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