Japanese
English
特集 リハビリテーション機器
Ⅱ.日常生活動作別にみた機器
入浴:洗体その他,整容
Body Washing and Other Hygiene Activities
澤 治子
1
,
佐藤 富美子
1
,
古川 節子
1
Haruko SAWA
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター
1National Rehabilitation Center for the Disabled.
pp.135-142
発行日 1981年1月15日
Published Date 1981/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102314
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はじめに
身体の清潔を保つために入浴し,身体を洗うこと,身だしなみを整えることは,我々の生活にとって欠くことのできない動作である.種々の身体障害のために身体を洗うこと,身だしなみを整えることが困難な場合に用いられる自助具や動作の工夫について紹介する.
一般に自助具がそれを必要とする人に用いられるためには,以下に述べるようないくつかの要件をみたす必要がある.
○動作障害がある場合,それが何に起因するものか,個々の障害の状態(どの部位に問題があるのか.力が弱いためか,可動域に制限があるためか,運動のコントロールが悪いためか,躯幹の安定が悪いためか)に合わせて適当な選択がなされ,それを用いることにより,あきらかに動作が容易になり,かつ取り扱いが簡単なもの.
○材質の面から,こわれにくく,耐久性があり,なるべく軽量で,危険がなく,水や熱に強いもの.
○落ちついたデザインで周囲の物と調和し,使用に際し心理的な抵抗をあまり感じさせないもの.
○入手しやすく,高価でないもの
以上の点を考慮して自助具を選ぶ必要がある.
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