Japanese
English
特集 養護・訓練と理学療法・作業療法
養護・訓練に期待する
What is Expected of “Care and Training (Yogo Kunren)” for Handicapped Children
五味 重春
1
Shigeharu GOMI
1
1埼玉県生活福祉部
1Saitama Prefectural Office.
pp.613-616
発行日 1980年9月15日
Published Date 1980/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102225
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
まえがき
「養護・訓練と理学療法・作業療法」と題する特集号のなかで「養護・訓練に期待する」というテーマで執筆するように依頼を受けた.
しかし誰が,何を,誰に期待するのか甚だ漠然としているので,養護・訓練の目標達成のために読者層の理学療法士(PT)ならびに作業療法士(OT)諸君に対して著者が期待することを述べてみたい.
また全く別の面から一般論として肢体不自由養護学校の父兄が,養護・訓練に何を期待しているかについても触れることにする.
まず第一たPT・OTの方々が,養護・訓練に関してどの程度の理解を持っておられるか詳らかでないが,高橋純教授の記述される「養護・訓練とは何か」を読解されたものとして話題を進める.
養護学校において,養護・訓練は,各教科,道徳,特別活動とならんで重要な教育課程の一つとして位置づけられていることが,特長である.
したがってわが国における養護・訓練とは,教育活動の一つであって,医療行為ではないという考え方が基本をなしている.
ところが養護・訓練の目標ならびに内容をみると,肢体不自由児に対する医療行為である理学療法・作業療法と同一視できるものがあるので,混乱を招くことになる.この辺の解明が話の糸口となろう.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.