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特集 養護・訓練と理学療法・作業療法
横浜市立K養護学校での養護・訓練の実際―養護・訓練で使われる技法
“Care and Training (Yogo, Kunren)” in A School for the Physically Handicapped
佐鹿 博信
1
,
大川 嗣雄
1
Hironobu SASHIKA
1
,
Tsugio OHKAWA
1
1横浜市立大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University, School of Medicine.
pp.609-612
発行日 1980年9月15日
Published Date 1980/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102224
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Ⅰ.はじめに
近年,肢体不自由児に対する学校教育は大きな変化を遂げてきている.とくに,養護学校においては,在籍児童の過半数を脳性麻痺児が占めるようになり,重度・重複障害化しつつある1).このことは,昭和54年度からの“全員就学”により,ますます顕著になっていくと予想される.一方,普通学校の設備(トイレ,スロープ,手すりなど)の改善に伴い,車椅子を使わねばならないような重度の肢体不自由児でも普通学校に通学するようになってきている.
これらの変化により,肢体不自由児の学校教育のあり方,および,普通学校での肢体不自由児に対する配慮など検討を要する課題が山積してきている.しかし,現状では,学齢期の肢体不自由児のリハビリテーションの大きな柱が養護学校であることは言うまでもないことである.そこで,養護学校における養護・訓練の実情を分析し,医学的リハビリテーションとの関わりを検討したので報告する.
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