プラクティカル・メモ
コーディネーションテスト装置の改良
土嶋 政宏
1
,
別府 政敏
2
1神奈川総合リハビリテーションセンター
2神奈川総合リハビリテーションセンターリハビリテーション工学
pp.505-506
発行日 1980年7月15日
Published Date 1980/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102196
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1.はじめに
最近マイクロコンピュータ等の発達により,電子機器が医療に測定装置として導入される事がさかんになってきた.そこで,今回製作した,この装置は,私達がこれまでマニュアルで行っていた東大式コーディネーションテストを参考にし,円形エリヤに対する点打ち動作を,各エリヤごと電気信号によりカウントする機能と,LEDによるカウント数表示が可能である.これにより,被検者により打点された各エリヤ内カウント数をディスプレイ表示し,それを総計することが簡単にできるし,正常人平均値との対比やエリヤカウント数における被検者ごとの変位傾向等をも測定できる.また,この結果をフィードバックしていく事により協調運動遂行動作がスピード性,正確性の向上を計り,学習効果を高めうる.特にこの測定は失調症の企図振戦,パーキンソン病の強剛,振戦の実際における機能段階の指標となりうる(図1).
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