特集 これまでの保健婦活動と地域ケア・コーディネーション
ケア・コーディネーションと地域ケアのシステムづくり
漆崎 育子
1
1千葉市高洲保健センター
pp.789-795
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901008
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地域ケア・コーディネーション研修会を受講して
私は,平成5年度に厚生省が主催した「地域ケア・コーディネーション研修会」を受講した。受講前は,「従来から保健婦が果たしている機能をいまさら何を」という気持ちが強かった。
そのような思いで参加した研修会だったが,実際にコーディネーション機能を発揮している報告例から行政に働く保健婦の責務を,これでもかこれでもかと突きつけられた。特に,「個別への対応」について,患者のニーズから目を離さず最後まで一貫してコーディネートしている事例報告は,保健婦活動の多様性にかこつけ仕事が進まないのを人の所為にしたり,患者のニーズから目を離しがちな自分の姿勢を大いに反省させられた。
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