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特集 脳性麻痺(成人を中心として)
脳性麻痺者の作業能力開発の試み―O.R.C.職業標本評価法を中心として
Development of Work Ability in the Adult Cerebral Palsied: A Trial at Osaka Rihabilitation Center Work Sample Evaluation Unit
坂本 憲一
1
,
久保 博康
1
Kenichi SAKAMOTO
1
,
Hiroyasu KUBO
1
1大阪府立身体障害者福祉センター
1Osaka Prefectural Rehabilitation Center
pp.327-332
発行日 1980年5月15日
Published Date 1980/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102148
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Ⅰ.はじめに
大阪府立身体障害者福祉センター(以下センターと略す)は,身体障害者福祉法に基づく,四つの施設,すなわち,肢体不自由者更生施設(定員40名),重度身体障害者更生援護施設(定員60名),授産施設(定員40名),および重度身体障害者授産施設(定員50名),それに,大阪府単独事業としての附属病院(リハビリテーション科,整形外科,内科,眼科,耳鼻科,歯科)が設けられている.
全国の身障者福祉施設利用者の中の脳性麻痺者の占める割合は増大傾向にあるが,当センターでは,十余年前から青年期の脳性麻痺者の人々が多くを占めて来ている(昭和47年重度更生援護施設開設以降全入所者の7~8割が脳性麻痺者,平均年齢22~23歳).また最近,脳性麻痺者の若年化,重度化の傾向が顕著になって来ている.このため,当センターにおいては,これらの人々へのリハビリテーションプログラムとして,身体機能訓練プログラムと並行して,職業リハビリテーションの入門部門としての職業指導(Vocational Guidance)のプログラムが大きな比重を占めて来ている(表1),当センターにおける青年期の脳性麻痺者に対しての全人間的な観点からの職業指導の一端を紹介して,読者諸氏の御批判を仰ぎたい.
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