Japanese
English
講座
障害者と職業・8 脳性麻痺
Employment of People with Disability. 8: Cerebral Palsy.
高木 美子
1
Yoshiko TAKAGI
1
1国立職業リハビリテーションセンター
1Technical Research Department, National Vocational Rehabilitation Center for the Disabled.
pp.528-533
発行日 1988年8月15日
Published Date 1988/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104076
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1987年2月の厚生省の身体障害者(児)実態調査によると,18歳以上の脳性麻痺者は,約65,000人で,身体障害者の2.7%を占めているが,1980年の調査と比較して,実数では6,000人ほど増加しているものの,身体障害者全体に占める割合では減少をみせている.一方,18歳未満の脳性麻痺児は,26,900人で身体障害児の29.1%に当たっており,前回の調査(1970年)と比較して,実数も比率も減少を示している.このように,脳性麻痺児の発生は減少傾向を示しているとはいえ,なお,身体障害児の約30%,肢体不自由児の半数を占めていること,したがって,養護学校や特殊学級の卒業生のかなりの部分を占めていることから,その職業生活への参入の可否は身体障害児の就職問題,特に新規学校卒業者の進路に大きな影響を与える存在であることはまちがいない.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.