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講座
理学療法概論 4.理学療法の職域,役割の実態と展望
Fields of Contribution and Roles of Physical Therapist
中屋 久長
1
Hisanaga NAKAYA
1
1高知リハビリテーション学院
1Kochi Rehabilitation Institute, College of Physical Therapy.
pp.283-289
発行日 1980年4月15日
Published Date 1980/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102139
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はじめに
理学療法士が法制下に誕生して14年目を迎え,第1回国家試験合格者183名からその数も2,519名(昭和55年1月)と当初の約14倍になっている.また養成校も19校(昭和54年4月)と増え,本年開校予定校も2,3あると聞く,その養成課程も短期大学および4年制,3年制,夜間4年制の各種学校,3年制専修学校,その設置者も国公立,私立と種々である.理学療法士の数,養成校の増加に伴いその職域も役割も当初とは大きく拡大,変化しつつある.今回の理学療法概論講座が意図するところは,理学療法が持つ諸問題や課題の整理と解決にあろうと理解する.筆者の担当する本稿は理学療法の職域と役割りの実態と展望であるが,何となくこのあたりであろうとおのおのの理学療法士(筆者だけかもしれないが)が思いながら日常の診療や教育,研究に携わっているような問題でその実態や展望を文章に表現することは非常に難儀なことである.特に経験も浅く,学識もない小生にとって難渋の連続であった.今までに諸氏がこの領域の事項に関して出された文献を参考にしながらまとめ,この講座の意図するところに多少でも近づけたら幸いである.
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