Japanese
English
特集 筋トーヌス異常と不随意運動
Parkinsonismの理学療法
Physical Therapy of Parkinsonism
中屋 久長
1
Hisanaga NAKAYA
1
1高知リハビリ学院
1Kochi Rehabilitation Academy
pp.437-442
発行日 1977年6月15日
Published Date 1977/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101492
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1.はじめに
ParkinsonismはJames Parkinson(1817)によりShaking palsyと称し報告され,約一世紀半,以来,本症の研究は多く,病理学的には黒質,線条体を中心とする大脳基底核の変性疾患であること,線条体を中心に黒質,青斑核におけるdopamine(DA)の代謝低下あるいは欠乏によること,補充のためのL-DOPA投与が有効であること,振戦(tremor),筋強剛(rigidity)に対する脳定位手術の発達などその治療は急速に進歩した.理学療法手技も薬物療法,外科的療法,心理療法にともない進歩しつつある.しかし薬剤による効果や症状はすべての患者に一様ではなく,理学療法訓練効果も必ずしも一様とも思われない.parkinson様症状を示す疾患は多くあり,現在では表1のように分類されている.今回parkinsonismの理学療法ということであるが臨床症状の特徴をまとめ代表的な理学療法について述べたい.私自身経験も症例も少なくoriginalなものでなく文献中心になってしまったことをおゆるし願いたい.
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