プログレス
身体障害者のリハビリテーション(4)/看護教育のめざすもの(4)―わざの訓練
博田 節夫
1
,
薄井 坦子
2
1国立大阪南病院理学診療科
2千葉大学・看護学科
pp.279
発行日 1980年4月15日
Published Date 1980/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102136
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わが国においても欧米諸国同様,老人人口の増加が著しく,リハビリテーション領域での老人の占める率も高い.
老人のリハビリテーションは青壮年者のそれと異った特有の問題がある.医学的には,老人は受け身であり,また,障害受容が悪いことが特徴である.受け身であることは運動能力の低下にもよると思われるが,何よりも,治療医学の“治してもらう”というpassiveな態度に留まるもので,リハビリテーションのactive treatmentに抵抗する.障害受容は高年齢者で悪く,老人では受容または精神的適応を期待するのは無理といっても過言ではない.
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