プログレス
身体障害者のリハビリテーション(6)/看護教育のめざすもの(6)―看護過程を客観視する能力を
博田 節夫
1
,
薄井 坦子
2
1国立大阪南病院理学診療科医
2千葉大学・看護学部
pp.427
発行日 1980年6月15日
Published Date 1980/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102173
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最後にのぞみ,治療について述べてみたい.リハビリテーション治療の大部分は理学療法と作業療法とが占めている.最近ではもはや,作業療法は上肢を,理学療法が下肢を治療するという誤解はなくなったように思われるが,neuromuscular facilitation techniqueが最高級の治療法であるかのような誤った考えが学生の間にも,理学療法士の間にも広く存在する.
理学療法を物理療法と運動療法とに分けるとすれば,facilitation techniqueは運動療法の中の神経筋再教育の一部にすぎない.にもかかわらず,個々のテクニックを重視する傾向が強く,神経筋再教育一般についての理解も殆んどないばかりか,物理療法はもとより運動療法の他の手段を全く無幌している.
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