特集 病院におけるリハビリテーション
身体障害者のリハビリテーション
児玉 俊夫
1
,
児玉 寛
2
,
三浦 成昭
3
,
高口 真一郎
4
,
那須 亨二
5
1岡山大学医学部整形外科
2岡山大学医学部中央物療室
3旭川療育園前医務部
4香川労災病院リハビリテーション
5川崎病院災害外科
pp.35-41
発行日 1965年5月1日
Published Date 1965/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202571
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I.まえがき
身体障害者のリハビリテーションというと,あまりにも大きな標題である。身体障害者の定義としては,肢体不自由の他に視力障害や聴力障害も含まれる。またリハビリテーションは病気や外傷の後療法から職能療法を経て,社会,あるいは家庭復帰まですべてが含まれ得る。これらにすべて触れることは紙面も足りないし,私たちがその適任とは思っていない。また最近は優れた専門書がわが国でも出版されつつあるので,今回は私たちが実際行なっているところを紹介するに留めたい。
大学病院については岡大中央物療室主任の児玉(寛)に,肢体不自由児施設については岡山県旭川療育園に最近まで医務部長をし,現在大学に復帰して脳性麻痺グループの研究幹部となっている三浦に,労災病院では香川労災病院のリハビリテーション部長の高口に,身体障害者更生指導所については嘱託の児玉(寛)に,一般病院の整形外科,災害外科については川崎病院災害外科部長の那須に述べてもらった。那須は最近ニューヨーク大学のリハビリテーション科に1年間留学して戻ったばかりなので,アメリカの現状からして日本の私達のことを批判してもらった。以上の内容を児玉(俊)がまとめたもので,ここでいう私とは児玉(俊)のことである。
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