プログレス
身体障害者のリハビリテーション(3)/看護教育のめざすもの(3)―生命力を消耗させるもの
博田 節夫
1
,
薄井 坦子
2
1国立大阪南病院理学診療科
2千葉大学・看護学部
pp.207
発行日 1980年3月15日
Published Date 1980/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102113
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リハビリテーションにおける心理的アプローチは次第に重要視されつつあるとはいえ,地域差および施設差が大きく,一般にはなお心理問題から逃避する傾向が強い.
障害者の社会適応を考える場合,忘れてはならないのは障害受容である.完全な障害受容は不可能かも知れないが,少なくとも障害に対して精神的に適応し,社会復帰に至る障害者も多い.障害への精神的適応は障害予後を知ることに始まるが,わが国では,重篤な疾病は患者に知らせない習慣があり,リハビリテーション医療においてもそれが継承され,治療ゴールを患者が受け入れることを拒み,理学療法,作業療法,看護などに支障をきたす結果となる.
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