とびら
本質と真理
森永 敏博
1
1府中リハビリテーション専門学校
pp.1
発行日 1979年1月15日
Published Date 1979/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101825
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一般に教育とは,誰かが(教育の主体),誰かに(教育の客体),何かを(教育の内容)教える行為であると理解されている.そして人間は誰でも教育的意思をもつことによって,誰かに何かを教えることが出来る.しかし,この場合,教育の主体が誰であるかによって,教育の性質や内容や方法が違ってくる.ここでHoward A. Ruskの言を借りるまでもなく,理学療法,作業療法は一種の教育であるといえる.すなわち障害者に対してリスクを管理しながら,いかに正しく,効率よく機能を獲得させていくか指導することが業務の内容となる.ここではPT,OTは教育者であるが,教育の自由いいかえれば治療という名のもとに,あたかも権威あるもののごとくに治療の主体となるとき,治療ははなはだしく損われることになる.
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