特集 “わかったつもり”で終わらせない血液凝固異常とDIC
Part 4 敗血症性DIC治療「うちはこうする!」
(28) 18年間,DIC学の真理を探究してきた
山川 一馬
1
Kazuma YAMAKAWA
1
1大阪医科薬科大学 救急医学教室
pp.149-151
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188348330180010149
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
筆者は播種性血管内凝固disseminated intravascular coagulation(DIC)学ならびに血栓止血学を専門とするが,絶対的DIC診療・DIC教を妄信する立場にはない。実際の診療現場においても,DIC診断基準陽性となっただけでDIC治療薬を闇雲に投与することは決してない。その立場において,我々臨床医がより深く考えるべき点について考察する。
DICを妄信する一派がいることは承知している。一方で,DICを親の仇であるかのごとくに毛嫌いする一派がいることも周知の事実であろう。彼らは自らの見解を主張するためのエビデンス創出をしない。欧米から発信される大規模無作為化比較試験(RCT)の結果のみを参照しているようにみえる。まず筆者が訴えたいこととして,DIC否定派は自らの主張を証明するための原著論文(臨床研究,基礎研究)を「自ら発信すべき」である。
以下に,筆者自身が過去18年間で明らかにしてきた研究成果を記す。

Copyright © 2026, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.

