連載 キャンパスだより
—聖母病院付属聖母助産婦学院—愛によりて真理へ
石原 ルツ子
pp.307
発行日 1974年5月25日
Published Date 1974/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204709
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心ある助産婦をめざして
1年前に,全国から集められた20名の級友は,ふたたび全国に散り,本学院で学んだことを十分に発揮せんがために,おのおのがその使命を帯びて「愛によりて真理へ」という本校の精神を胸にきざみ,巣立って行きます。
昭和38年に,社会福祉法人聖母会聖母病院付属助産婦学校として開校されて以来,今年で創立10周年を迎えた。本院は,キリスト教の精神に基づいて,豊かな教養と共に助産婦に必要な専門教育による有能な助産婦を育成するという,創立目的が強く貫かれ,専門職業人である前に,「心ある助産婦」としての人間教育が,専門教科の他に,宗教・倫理・音楽・外国語などを通して行なわれる。年中行事の中にも,静修会,クリスマスなど,教師と学生の師弟関係をこえた人間同志としての語り合いがもたれ,互いに意見をかわし討論し合うことによっても,その真髄にふれる機会が与えられます。
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