特集 理学療法・作業療法の学問的体系をどうするか
対談/学問的であるために―中川米造氏に聞く
中川 米造
1
,
奈良 勲
2
1大阪大学医学部
2有馬温泉病院
pp.29-37
発行日 1979年1月15日
Published Date 1979/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101830
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「本来,医療と医学とは一体化されたものであり,日々の実践の中からこそ客観的体系,学問が成り立つと思う.形式におんふしてはならない」中川米造氏は,この対談の中でそう話されている.
“理学療法士,作業療法士の身分確立のためには4年制の大学の必要性,そしてまた現在の治療をもっと客観的に裏づける学問的理論の体系化が必要なのではないだろうか”というかねてからの願望に対して厳しい提言のように思える.
制度が確立されてしまった医師と,まだまだ確立されていない理学療法士・作業療法士の立場のギャップは否めないものの,真の医療,医学とは,どうあるべきか,学問とは一体なんであるのかをもう一度原点にもどって考えることが,あすへの前進に連がるような気がする.(編集室)
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