FORUM フォーラム ふぉーらむ
チームにおける中心的役割を再自覚し積極的対応を!
多田 キヌ
1
1青森県立あすなろ学園
pp.453
発行日 1978年7月15日
Published Date 1978/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101709
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- 文献概要
'76年秋,当県において行われた国体に次いで,青森市で開催された全国身障者スポーツ大会は“広げよう愛の輪,夢の輪,力の輪”のスローガンの許,大会前後を通じて障害者と一般市民との友愛あふれる数々の感激のエピソードを残して成功裡に終った.思うに私がこの業務に着いた36年頃,リハビリテーション,身障者福祉という言葉の理念がどれだけこの社会の中に浸透し理解されていただろうか.私自身で言えば,施設に勤務し障害児の様々なneedとその背景にある色々困難な問題に直接関与してその実態を知り,日常業務の中で微力を傾け対応する中で,真にその深い理念を培かってきたという状態である.16年という月日の中での身障者福祉,リハ理念の普及という実績は,具体的には行政処置面での関連法制定およびそれに伴なっての関連施設の増大や車椅子その他の支給助成,そしてハンディキャップを最少にし,社会適応を高めるための外的環境改善に至るまで,不充分さはあるものの年々充実向上をみせている点にも現われている.
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