The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 11, Issue 10
(October 1977)
Japanese
English
講座
運動学シリーズⅦ 姿勢と体幹・頸の運動学(1)
Kinesiology of Posture, Trunk and Neck. (part 1)
柳沢 健
1
Ken YANAGISAWA
1
1東京都養育院付属病院
1The Yoikuin Tokyo Metropolitan Hospital.
pp.743-749
発行日 1977年10月15日
Published Date 1977/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101564
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Ⅰ.姿勢(posture)
1.attitudeとposition
姿勢(posture)という言葉は身体各部の相対的な位置関係―“構え”(attitude)と,身体の重心が地球の中心に引っぱられる力の方向,すなわち重力方向に対しての身体全体の位置関係―“体位”(position)との組み合せで表現される.例えば,肘関節90°屈曲位の“構え”でも,立位にも背臥位にも成りうるわけで,運動学等で姿勢について述べる場合は,“構え”と“体位”を使いわけて考えなければ正確な表現は不可能となる.又,運動学でいうテコの種類注1)についても,“構え”が同じでも“体位”が異なれば,同一の関節でもテコの種類はかわってくる.すなわち重心が支点,力点との相対的位置関係に依存することになる.
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