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講座
運動学シリーズⅦ 姿勢と体幹・頸の運動学(2)
Kinesiology of Posture, Trunk and Neck (Part 2)
柳沢 健
1
Ken YANAGISAWA
1
1東京都養育院付属病院
1The Yoikuin Tokyo Metroplitan Hospital.
pp.833-843
発行日 1977年11月15日
Published Date 1977/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101583
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Ⅱ.体幹(trunk)
1.脊柱の構造
身体における体幹とは頭部と上下肢をのぞく部位をさすが,本稿では主に脊柱,胸郭の運動学について述べる.
脊柱は身体の中軸をなす骨格で,脊椎動物の大きな持徴の一つであり,上下に連結された椎骨の集合体から成っている柱である.脊椎の主なる目的としては体重の支持,脊髄の保護及びショックの緩衝等がある.ヒトの椎骨の数は32~34個であり,椎骨は脊柱の部位により次の5つに区別される.
1)頸椎……7 2)胸椎……12
3)腰椎……5 4)仙椎……5
5)尾椎……3~5
頸椎,胸椎,腰椎は可動性のある関節をつくるが,ほとんど可動性のない仙椎は互いに融合して仙骨を形成し3~5ケの遺残的な脊椎が尾骨を形成する.
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