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特集 作業療法最近の進歩
MTMを導入した動作テストの試み
A Method for Action Test through“Methods-Time-Measurement.”
嶋田 豊彦
1
,
高田 政夫
1
Toyohiko SHIMADA
1
1神奈川県総合リハセンター神奈川リハ病院作業療法科
pp.253-260
発行日 1977年4月15日
Published Date 1977/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101448
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はじめに
我々が片麻痺患者のBrunnstrom stage上肢手指6と判定されたものをみていると,その幅がひろく,ADLで実用手に近いものとして充分使用可能なものから補助手として使えるものと,職場によってはADLで実用手に近かったものでも補助手としても実用性に乏しい場合がある.そこで我々は動作と時間の観点から評価することに重点をおいてMTMを導入した片麻痺動作テスト表を試作してみた.テスト表1は全身動作,表2は上肢動作である.
上肢動作の最大作業域に手がとどく以外は全てストップウォッチで動作時間を実測し,3回の実測値の平均とMTMで分析されたその動作の標準時間との比率がその動作の評価結果になる.
MTMを簡単に紹介すると,Methods-Time-Measurementの略で,すべて人間のする作業をそれに要する基本動作に分析し,各基本動作に対して,その基本動作の性質と条件に応じて前もって定められた時間を当てはめる方法である.詳細は「理学療法と作業療法」第10巻第6号「MTMと書字分析」を参照されたい.
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