Japanese
English
問題点の検討
救急外来におけるタスク・シェア導入の試み
Introduction of task sharing in emergency patient treatment
小久保 吉恭
1
,
奥田 悦子
2
Y. Kokubo
1
,
E. Okuda
2
1武蔵野赤十字病院整形外科
2武蔵野赤十字病院看護部
1Dept. of Orthop. Surg., Musashino Red Cross Hospital, Musashino
キーワード:
task sharing
,
task shift
,
emergency patient
Keyword:
task sharing
,
task shift
,
emergency patient
pp.1375-1379
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_1375
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は じ め に
2019年4月から施行された働き方改革関連法案は5年間の猶予期間を経て,2024年4月からは医師に対しても適用される.これにより医師の時間外労働時間の上限は厳格に規制されるため,医療現場における対応は必須である.その一方で,医療には公共性もしくは社会インフラといった側面がある1).医療施設には,労働時間の管理を行うと同時に現在の業務量を維持していくことも求められる.
医師の労働時間削減と業務量維持を両立させる方策の一つとして,タスク・シェアがあげられる2).本研究の目的は,現行制度下で実施可能な範囲において他職種の能力を生かし,より能動的に対応できるようにする観点から救急外来におけるタスク・シェアを検討することである.
© Nankodo Co., Ltd., 2023