特集 脳性麻痺の評価
脳性麻痺の評価特集にあたって
寺山 久美子
1
1東京都心身障害者福祉センター
pp.159-160
発行日 1977年3月15日
Published Date 1977/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101430
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脳性麻痺の評価法はいくつかの変遷をへて今日に至っている.それは個々の筋や関節を分析的にみる把握の仕方から中枢神経系の損傷という総合的かつ有機的なみかたへの変遷過程である.脳性麻痺にかかわる理学療法士や作業療法士などを個別的に眺めてみてもこの過程をへて変化し,今日の脳性麻痺の把握の方法へと近づいていくようである.筆者自身脳性麻痺に関係してから十数年たつが,例にもれずこの過程をへてきた.その順序とはどんなものか.
脳性麻痺の典型例として6~7歳の緊張性アテトーゼ型や痙直型が提示される.如何にしてその運動機能を把握するか? まずやってみるのが末梢神経障害に有効であった評価法である関節可動域評価と筋力評価である.
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