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特集 運動療法
Ⅲ.失調症・パーキンソニズムに対する運動療法
失調症,パーキンソニズムの理学療法
Physical Therapy of Ataxia and Parkinson's Disease
駒沢 治夫
1
Haruo KOMAZAWA
1
1北村山公立病院理学療法科
pp.1027-1033
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101371
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はじめに
失調症の理学療法に関しては,本誌の7巻5号の失調症特集に詳しく記載されており,今回は最近の進歩をということで依頼を受けたが,この分野に於いては日進月歩とはいかず.いまだ暗中模索的で,客観的評価法もなく,且つ体系的治療理論も確立されていない現在,失調症の治療の方向性なりともつかめればと思いつつ引き受けた.
今回は,臨床症状の中で失調症に於ける歩行だけを細分析し,他の症状については省略し,治療については,7巻5号と重複する面もあるが,失調症に対する一般的理学療法をまとめてみた.
パーキンソニズムの理学療法については,諸種の臨床症状の中で特に運動と直接関連がある症候を簡単にまとめ,理学療法に関しては,この場合も,積極的な治療効果を期待出来る治療法がなくむしろ最近は薬物的,手術的効果の補助的手段として用いられている治療法を主に考えてみた.
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