特集 “認知症+併存疾患” アプローチの最前線
各併存疾患の対策と管理
パーキンソニズム
村上 秀友
1
1昭和大学医学部内科学講座脳神経内科学部門
キーワード:
パーキンソニズム
,
認知機能障害
,
ドパミン補充療法
,
体操
Keyword:
パーキンソニズム
,
認知機能障害
,
ドパミン補充療法
,
体操
pp.1321-1323
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_1321
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Summary
▪認知機能障害をきたす疾患にはパーキンソニズムを伴う疾患もあるため,認知症の診療においても病歴や身体診察が重要である.
▪Parkinson病(PD)とLewy小体型認知症(DLB)は類似する運動症状や認知機能障害を呈するが,前景に立つ臨床症状やパーキンソニズムの内容に異なった特徴がある.パーキンソニズムに対しては抗Parkinson病薬による対症療法が行われる.
▪進行性核上性麻痺(PSP)には易転倒性が初期から目立つRichardson症候群(PSP-RS)などのサブタイプがあるが,多くのタイプでlevodopaの効果は乏しい.
▪大脳皮質基底核症候群(CBS)は,パーキンソニズムのほかに大脳皮質症状,ミオクローヌス,大脳萎縮の左右差などを伴うが,levodopaの反応性は乏しい.
© Nankodo Co., Ltd., 2022