特集 運動療法
<随想>
運動療法とOTとのつながり
矢谷 令子
1
1リハビリテーション学院
pp.1026
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101370
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「運動療法の特集によせて随想を」と云われて何となくピンとこないものがあった.いわゆる運動療法“Therapeutic Exercise”なるものはOTの分野としてとりあつかわれているものだろうかと改めて自問したくなったのも事実である.
作業療法は精神科に端を発し身障系に活用されて半世紀を10年ほどうわまわった.その間,アクティヴィテイの利用からテクニックの利用へと拡がり治療の対象も内容も大幅に拡大している.医療社会の進歩を反映する為に教育内容の変化もその充足も複雑さを増している.クラフトと云われてきた授業も,Therapeuitic MediaとかTechnologyとか云われ,ADL,義肢スプリント等の授業はTherapeutic Techniqueと呼ばれるようになった.いろいろ興味深い授業名もその時代の流れや要求に反映したものがあると思う.だがこの中でまっこうからTherapeutic Exerciseと名のつくOTの授業は見受けていないし,日本でも運動療法と云った授業はOTにはない.
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