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特集 運動療法
Ⅱ.中枢性麻痺に対する運動療法
C.中枢性麻痺の運動療法
脊髄損傷の運動療法
Therapeutic Exercise of Spinal Cord Injuries
炭竈 弘俊
1
Hirotoshi SUMIGAMA
1
1星ヶ丘厚生年金病院
pp.1005-1012
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101366
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Ⅰ.はじめに
リハビリテーション医学の進歩に伴い,各疾患の治療アプローチも進歩をとげている.とくに片麻痺,CPなどにおいて著しい.しかし脊髄損傷患者には,こゝ数年来ほとんど新しい運動療法が試みられていない.それは運動機能の障害因子が単純であり“損傷レベルに応じた最大残存能力を獲得させる事”と治療目的が明確にされているためであろう.しかし残存機能を正しく評価し適確な治療と訓練により,スムーズに最大機能に到達させる事は我々の義務である.最近では松葉杖歩行の意義が議論されているが,脊損患者の訓練において歩行訓練は最も技術を要するものであろう.その意味においてとくに歩行訓練の実際を詳細に述べたいと思う.
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