The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 9, Issue 11
(November 1975)
Japanese
English
特集 脳卒中
脳卒中に使われる薬の知識
Knowledge of drugs for cerebral apoplexy
長谷川 恒雄
1
,
岸 久博
1
Tsuneo HASEGAWA
1
,
Hisahiro KISHI
1
1伊豆韮山温泉病院
pp.759-765
発行日 1975年11月15日
Published Date 1975/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101113
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Ⅰ.はじめに
脳卒中の薬物療法は,急性期と慢性期ではかなり異なる.
急性期は,非経口的に与えられることが多く,救命と,脱落機能を最小に抑えるために,脳卒中により惹起される種々の頭蓋内および全身の病態の進展を防止し,これの改善を計ることを主眼とする.
慢性期に至れば,脱落巣によりもたらされる一次症状と,二次的に発生して機能回復と日常生活動作に悪影響を及ぼす多くの症状に対する療法,合併する心循環系をはじめとする数々の疾病に対する治療と共に,再発その他,将来起こり得る疾病に対する予防的な療法を含めての全身管理を行うことが主となって来る.
この稿を読まれる方々には,薬物療法の詳細な具体的事項は必要ではないと思われるため,薬物療法の現状と意義について,category別に総論的に述べたいと思う.
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