Japanese
English
方法と装置
電磁流量計に就て
Electromagnetic Flowmeter
五島 雄一郞
1
,
茂木 英明
1
,
長谷川 恒雄
2
,
矢島 治
2
,
小玉 隆一
2
,
大島 巖
3
Yuichiro GOTO
1
,
Tsuneo HASEGAWA
2
,
Iwao OSHIMA
3
1慶応大学医学部
2慶大医学部内科学教室
3東京工大無線研究部
1Mecical Department of Keio Univ.
2Medical Department of KEIO University, Department of Internal Medicine
pp.639-647
発行日 1955年10月15日
Published Date 1955/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200292
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前がき
臓器血流量が臓器機能や臓器病態を定量的に裏付ける上に極めて重要な因子である事は云う迄も無い。近年臓器病態生理の著しい進歩に伴い,臓器血流量に対する認識も漸次高まり,その絶対流量や臓器機能,臓器病態に伴う微少な変化迄正確に測定する事が要望せられて来た。この様な目的を叶える為に電磁学的,水力学的,熱学的理論に基いて作成せられた血流量測定装置が数多く発表せられて来た。之等の装置は尚,装置自身の性能特性や,装置を血管に取り附ける事に依る血流障碍並に生体負荷の影響から満足し得る血流量の測定は得難い現状である。吾々は血流量の測定値が正確である事,時々刻々の変化が測定出来る事,装置自身に依る血流障碍や生体負荷が極めて少い事等の諸条件を満足する装置として電磁流量計に着目し,昨年之を作る事に成功した。以来8カ月間測定を重ね検討した結果上記目的を十分満足する測定装置である事を確認したので一般に紹介し参考に供する次第である。
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