メディカルプログレス
進行性筋ジストロフィー症と遺伝/精神科リハビリテーション(その1)
江口 寿栄夫
1
,
鈴木 純一
2
1高知県立子鹿園
2都精神医学総合研究所
pp.461
発行日 1975年7月15日
Published Date 1975/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101047
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遺伝に関するメンデルの法則が他の全生物と同様に人にもあてはまり,遺伝子はそれぞれ染色体の上にのっており,人はすべての細胞に46個の染色体をもっている.そのうちの44個が常染色体で,残りの2個が性染色体である.人の性の遺伝子型は,女は2個の性染色体がX染色体であり,男は1個のX染色体と1個のY染色体をもつ.Duchenne型筋ジストロフィー症は,伴性劣性遺伝(X-linked recessive inheritance)の型をとることは分っている.この遺伝の発病型式をとるものでは,発病は男児に限られるわけであるが,実際には女性の発病者のみられる家系がわずかながらある.この女性発病者の説明にLyonの仮説がある.
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