メディカルプログレス
C.P.K. /Hypothyroidism(myxedema)―粘液水腫
上田 敏
1
,
荻島 秀男
2,3,4
1東大リハビリテーション部
2都養育院附属病院リハビリテーション部
3都老人総合研究所リハビリテーション医学部
4高知リハビリテーション学院
pp.193
発行日 1974年3月15日
Published Date 1974/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100799
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進行性筋ジストロフィー症や類似の筋萎縮性疾患の診断や経過観察にあたって,しばしば血中の酵素,特にC.P.K. の測定が重要視される.ふつうC.P.K. 活性が高ければ高いほど萎縮の進行が速いと考えられているが,それは次のような理由によっている.
C.P.K. とはクレアチン・フォスフォキナーゼ(creatine phosphokinase)の略であり,クレアチンに燐酸が結合したり離れたりする反応を促進する酵素である.生体内の化学的エネルギーの伝達は主としてATP(アデノシン三燐酸)によっておこなわれており,その際アデノシンと燐酸との高エネルギー結合が重要である.
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